がんと向き合う
こころの道しるべ
目次
- 監修
- 群馬大学大学院医学系研究科 泌尿器科学分野
教授 鈴木 和浩 先生
落ち込んで、あたりまえ
「がん」と診断され、がんと向き合って暮らすことは、とても大きなストレスとなります。
がんと向き合った方を対象とした2003年の調査では、悩みや負担の内容について尋ねたところ、「不安などのこころの問題」という回答が、全体の約半数を占めていました。
がんと向き合う生活のなかでこころが不安定になることは、多くの方が経験しています。
無理にがんばったり、不安定になっている自分を責める必要はありません。

社会的サポートを活用しましょう
さまざまな社会的サポート
- 病院のソーシャルワーカー
- 医療経済的なことや、在宅治療の医師やヘルパーの確保、復職のアドバイスやカウンセリングなどの窓口となっています。
- 保健所や保険福祉事務所、市町村の保健センター
- 地域の支援プログラムやヘルパー派遣など福祉サービスの相談を受けています。
全国各地の診療連携拠点病院にある「相談支援センター」
- 病院のソーシャルワーカー
- 相談支援センターは、全国各地の診療連携拠点病院にあります。がん専門相談員としての研修を受けたスタッフが、信頼できる情報に基づいて、がんの治療や療養生活全般の質問や相談を受けています。その病院の患者さんやご家族だけでなく、地域の方ならどなたでも利用できます。
- こんなとき、お近くの相談支援センターを活用してみましょう。
- ・がんについて知りたい、もっと理解したい
・納得のいく治療を受けるため、治療について理解したい
・自分の思いや考えを医療関係者にどのように伝えたら良いのか分からない
・療養生活について不安や困ったことがある
・こころの悩みを誰かに聞いて欲しい
・生活や経済的なことで心配がある
・家族への伝え方や、家族の落ち込みについて相談したい
・家族だけで相談したい
※相談支援センターは、主治医に代わって治療について判断するところではありません。