- 監修
- 群馬大学大学院医学系研究科 泌尿器科学分野
教授 鈴木 和浩 先生
医療用語は専門家が使うため、一般の方々には耳慣れない言葉が多いと思います。ここでは、がん医療で比較的多くつかわれる用語について説明いたします。
索引
臨床試験 [りんしょうしけん]
新しい治療薬・治療法などの有効性と安全性の評価などの研究を目的とした診療。
臨床試験は治療も兼ねたもので、患者さんの理解と協力のもとに行われます。治療薬や治療法だけでなく、検査なども臨床試験の対象となります。臨床試験の結果、価値ある治療・検査と認められると、より広く一般の診療に取り入れられる仕組みになっています。
なお、新しい薬を厚生労働省から認めてもらうための臨床試験を治験と呼びます。さまざまながん種の治療において、ガイドラインやEBMに基づく治療は臨床試験の結果がもとになっています。
リンパ節 [りんぱせつ]
身体全体にある免疫器官のことをいいます。全身の組織から集まったリンパ液が流れるリンパ管の途中にあり、
細菌、ウイルス、がん細胞などがないかをチェックし、免疫機能を発動する「関所」のような役割を持ちます。